今回は、「いい大人になってきたし絵ぐらい見れたらな」と思っていたときに、本のタイトルにあった「身につける教養」という言葉に引かれて興味を持って読んだ「本:世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」」について感じたことを書こうと思います。
読んだ本
・書名:世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
・著者:木村泰司さん
・出版社:ダイヤモンド社
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感じたこと
今回読んだ本は、歴史と美術の関係を「西洋美術史」として紹介してくれている本です。
著者は、本の中で「ギリシャ美術」から「印象派」、そして「現代美術」まで、歴史の変遷とそれに伴う美術の盛衰について説明してくれています。
美術が歴史に影響を受けていることがよく分かる本で、大変勉強になりました。
今回も、特に気づきがあった部分を中心に、学んだことや感じたことを2点書いていきます。
(1)美術に対する日本と世界の意識の差
1つ目は、「美術に対する日本と世界の意識の差」についてです。
本の中で著者は「美術に対する日本と世界の意識の差」について次の通り述べています。
・欧米では、教養として西洋美術史が根付いている。
「美術」は、政治や宗教と違い一番無難な話題である。
同時に、その国、その時代の宗教・政治・思想・経済的な背景
が表れている。
美術を知ることは、その国の歴史や文化、価値観を学ぶこと。
・日本では、美術史というジャンルの学問が認知・浸透してない。
美術に対して造詣がないことが恥ずかしいという認識がない
上記について、確かにそうだと思いつつ、ふと思ったのは「いい大人になってきたし絵ぐらい見れたらな」と自分はなぜ思ったのかでした。
正直、日本で普通に暮らしている上で、美術を必要とすることはありません。でも、自分は「絵ぐらい見れたらな」と思っていました。なぜだろうか?
色々と考えてみて、自分が大学の時に感じたことが、今さらながら出てきたのだと思いました。
自分は大学の時に英会話スクールに通っており、そこには講師としてイギリスやカナダ、アメリカなど欧米の先生が多くいました。
彼らは、自分の国を大事に思っており、歴史や美術についても色々と勉強しており、授業の中で、そういった話をしてくれました。
一方の自分は、理系学生で、歴史や美術も分からず、日本について質問されても全然答えることができませんでした。
今さらながら、自分のルーツである日本の歴史や美術を知らないことが、「いい大人になってきたし、絵ぐらい見れたらな」という思いの中に隠されていたような気がしました。
(2)美術への歴史からの影響
2つ目は、「美術への歴史からの影響」についてです。
特に、気になったのは著者が述べている次のことでした。
・読み書きできない人への「目で見る聖書」として宗教美術が
出てきた。
・美術を中央集権化して国王の栄光を高めるために利用して
フランス古典主義が発展した。
国が滅びて、文化が吸収されて美術が変わっていき、新しい美術が生まれることしか、想定していなかったため、宗教や政治の思惑として、発展した美術もあることに驚きました。
こうしたことは本を読んでみないと分からないことなので、この本を読んで良かったなと思います。
※上記は自分が感じたことになります。本を読む上で、自分が理解できていない部分や理解が誤っている部分もあり、色々と足りない部分もあるかと思いますので、個人の感想としてとらえていただければと思います。
ご興味ありましたら、本の説明やコメントを見てみるのも良いかと思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
【次に読むのにおすすめの記事】
「本の紹介と感想」の記事をいくつか書いています。
ご興味お持ちいただけたら、お読みいただければと思います。
